クレジットカード

ソラチカカードはメインカードとなりうるのかを検討してみました

最近何かと話題の「ソラチカカード」ですが、東京メトロユーザである私の利用状況とソラチカルート以外(ポイントサイト以外)でのメトロポイントの貯まり具合などを交えて、メインカードとなりうるのか、サブカードなのか、死蔵させるべきなのかなど、その利用価値について検討していきたいと思います。また、ソラチカルートが閉鎖される(各ポイントサイトとToMeCARDとの提携が解消される)点についても合わせて検討します。

あくまで個人的な利用状況に基づく検討です。万人に当てはまるわけではありませんので、その点はご了承ください。

また、どちらかというと私と同じように東京メトロを利用している方向けの記事となっているかもしれません。ご興味のある方はどうぞご覧いただければと思います。

ソラチカカードとは

まずは、そもそもソラチカカードとはなんぞやという方向けに簡単に説明を。

ソラチカカードとは「ソラチカカード ANA To Me CARD PASMO JCB」という東京メトロの発行するカードで、1枚のカードで、空(ANAマイル)と地下(メトロポイント)の両方でマイルやポイントが貯まるというカードです。

ショッピングでは、JCBカードとして、JCBの会員プログラムである「OKIDOKIポイントプログラム」での「OKIDOKIポイント」を1000円につき1ポイントを得られます。

飛行機を利用する場合には、ANAカードとしてのANAのフライトマイルを貯めることができます。

東京メトロを利用する場合には、メトロポイントを1乗車につき平日5ポイント、土日15ポイントを得られます。(ただし定期券区間内は除く)

また、メトロの店舗や自動販売機でも購入時にポイントを得ることができます。

このカードの一番の特徴というのが、メトロポイントをANAマイルに高還元率で変換する事が可能という点にあります。

また、現在は複数のポイントサイトと提携しています。

このため、ポイントサイトで貯めたポイントを高還元率でANAマイルに変換できるということで、陸マイラー必携のカードと注目されています。

その他、オートチャージ機能があり、PASMOの残高が一定金額を下回ると自動的にチャージしてくれます。また、定期券搭載機能があり、このカード一枚でクレジット、PASMO、定期券と3つの役割を果たしてくれます。

端的に言うと、ANA JCB 一般カードにTo Me CARD prime PASMOの機能が少し追加され、メトロポイントをANAマイルに高還元で変換できるという高機能が追加されたような感じかなと思っています。

  • ANAマイル、メトロポイント、OkiDokiポイントが1枚で貯められる
  • ANAマイルへ高還元率で変換できる
  • オートチャージ、定期券搭載が可能

なお基本的な機能については以下からご覧いただければと思います。

[pz-linkcard-auto-replace url="https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/ana_card.html"] [pz-linkcard-auto-replace url="http://www.to-me-card.jp/lineup/tome_prime_pasmo/index.html"]

ソラチカカードはメインになりうる??

実は、私はメインカードとして現在利用しており、ショッピング、公共料金の支払い、飛行機の利用、地下鉄の利用などなどあらゆるシーンで利用してます。

とはいえ、ショッピング、公共料金の支払い、飛行機に乗る際には、OkiDokiポイントやANAマイルで貯まるので、メトロポイントが貯まる機会は実際にはかなり限られます。

以下では、まず、私の個人的な利用履歴を元に検討してみたいと思います。

実際のポイント履歴

実際のとある月の私の履歴は以下のようになってます。

ちょっと見にくいかもしれません。

乗車ポイントボーナスというのが、平日往復分(定期券区間外)です。

定期券購入というのが、1000円につき5ポイントもらえるもので、46000円くらいの定期だったと思います。

ちなみに私は普段、地下鉄のみを定期券利用で移動しています。

電子マネー(自販機)というのが、100円につき1ポイントもらえるものです。(実際は160円のペットボトルを買ったり、210円のカロリーメイトを買ってます。)

電子マネー(店舗)というのが、メトロ系列のコンビニ等で購入した場合に200円につき1ポイントもらえるものです。

ひときわ目を引くのが、メトロポイント交換、ANAマイレージ交換ですね。これが俗に言うソラチカルートというものです。

ポイントサイトのポイントをメトロポイントに交換して、メトロポイントをANAマイルに交換するというものです。

ただし、今回はソラチカルート以外での計算なので、それらは除外します。

以上より、ざっくり計算すると

  • 定期券あり:約50000円の利用で約300メトロポイント(半年に一度)
  • 定期券なし:約4000円の利用で約70メトロポイント(毎月)

(東京メトロユーザー的観点)得られるメトロポイントは?

上述した東京メトロでの利用に加えて、公共料金等のクレジットカード利用履歴を考慮してトータルのメトロポイントとしての還元率を検討してみます。なお、メトロポイントは1ポイント=1円です。

この月のクレジットカードの利用料金は、上記50000円分を含み、合計で150000円ほどでした。(メトロ以外での利用が100000円ということ)

クレジットカードの利用料金はOkiDokiポイントになりますので、150ポイント貯まることになります。

150 OkiDokiポイントをメトロポイントに換算すると、750メトロポイントになります。

したがって、定期券購入月は

150000円の利用で、750+300=1050メトロポイント ⇒ 還元率は 0.7%

定期券購入がない月は、上記4000円分を含み、合計で104000円ほどで、OkiDokiポイントにすると104ポイント。

104 OkiDokiポイントをメトロポイントに換算すると、520メトロポイントになります。

したがって、定期券購入のない月は、

104000円の利用で、520+70=590メトロポイント ⇒ 還元率は約0.57%

・・・

・・・・

・・・・・えっ?

計算間違えてないですよね?こんなに低かったのか・・・

少なくともソラチカカードでメトロポイントを目的として貯める意味はなさそうです。。。

  • ソラチカカードでメトロポイントに集約させてメトロポイントを貯める意味はなさそう。

(陸マイラー的観点)ANAマイル数と還元率に換算

上のデータをもとに、ざっくりANAマイルに換算して考えてみます。(OkiDokiポイントは1ポイント10マイル換算です。ただし、10マイルコースは手数料がかかります(年間約6000円))

この月の場合は、定期券購入や自販機、店舗の利用等で約50000円使用し、メトロポイントをマイル換算すると約270マイルくらい貯まる感じでしょうか。

この月のクレジットカードの利用料金は上記50000円分を含み、合計150000円ほどでしたので、クレジット利用により貯まるマイルは1500マイルとなります。合計すると、1770マイル。

150000円の利用で1770マイル ⇒ 約1.18%

定期券購入がない場合は、ざっくり考えて、約4000円の利用で、約65マイル貯まると考えると、日常利用と合わせて、104000円の利用で、1050+65=1115マイル貯まる計算になります。

104000円の利用で1100マイル ⇒ 約1.07%

定期購入は6ヶ月に1度なので、それを考慮すると月平均約1.1%ということになります。

ANAマイルの還元率が1.1%・・・

メインカードにできなくはないという感じですね。

年に何回か飛行機に乗るのであれば、ANAVISAワイドゴールドカードのように、フライト時のボーナスマイルが多いものを使用するほうがよさそうです。また、ANAVISAワイドゴールドカードの場合は手数料がかかりません。

その他、年会費は高額ですが、SPGアメックスのように還元率が1.25%でANA以外にもJALなど複数のエアラインのマイルにも交換できたりホテルの上級会員になれるカードを利用したほうが良いかもしれません。

あとは、オートチャージや定期券搭載機能をどう考えるかだと思います。

首都圏でオートチャージができて定期券が載せられるANAカードは、ソラチカのほかに、ANA TOKYU POINT ClubQ マスターカードがあります。こちらは年会費の割引があるので、より低コストで保有でき、また、東京メトロの定期券を載せることが可能です。

なお、ソラチカカードには、東京メトロの定期券のほか、東急や京急、東武、相模、京王の定期券を載せることが可能です。

  • ソラチカカードはメインにできなくはない。ただし、飛行機に乗る頻度が高かったり、がっつり貯めたいのであれば他の還元率の高いカードをメインにしたほうが良い。
  • オートチャージや定期券搭載といった機能面で考えると、「ソラチカ」か「ANA TOKYU POINT ClubQ マスターカード」が選択肢となる。メトロでポイントを貯めたければソラチカ、年会費を抑えたい場合や東急で貯めたい場合はANA TOKYU POINT ClubQ マスターカード。

結論

メトロポイントに換算すると、還元率が低いので、メトロポイントを貯めることを主目的とした場合にはメインにはしづらいカードだなと思います。

ANAマイルを貯める場合には、メインカードになりうるかもしれませんが、他にも還元率の高いカードはあるので、積極的にメインにするべしというほどのカードではないと感じました。

サブか死蔵かとなると・・・

正直なところ死蔵させていいような気がします。

サブにして決済を分散させる意味はないので。

なので、今後はソラチカから他のカードに切り替えていきたいと思います。

(オートチャージと定期券機能は便利なのですが、1枚にまとめる必要もないと思うので、他のカードにする予定です。たぶん現状のままだとソラチカは死蔵する気がします。)

どのカードに切り替えるかは未定です。

JALカードかもしれません。(ショッピングマイルが貯めやすいので)

せっかくなので他のToMeCARDについてもざっくり検討してみた

ということで、ソラチカカード以外のToMeCARDについても少し比較してみました。

ToMeCARDはソラチカ以外にもいくつかあります。

ソラチカToMeCARD一般ToMeCARD PrimeToMeCARD GOLD
年会費2000円無料2000円(前年度50万以上利用で無料)10000円
ブランドJCBVISA,MasterJCB,VISA,MasterJCB,VISA,Master
乗車ポイント平日5ポイント、土休日15ポイント平日2ポイント、土休日6ポイント平日10ポイント、土休日20ポイント平日20ポイント、土休日40ポイント
メトロ内の対象の自販機や店舗自販機1ポイント/100円、店舗1ポイント/200円なし自販機1ポイント/100円、店舗1ポイント/200円自販機2ポイント/100円、店舗2ポイント/200円
年間利用額に応じたボーナスポイントなしなし30万で100ポイント、50万で300ポイント、100万で1000ポイントUC発行のみ100万利用ごとに5000ポイント

大きな違いとしては、乗車ポイントと年間利用額に応じたボーナスの違いにあると思います。

メトロポイントを貯める事を主目的にするのであれば、Primeカードやゴールドカードの利用を検討したほうがよさそうです。(当然のことながらマイルは貯めにくくなります)

特に、定期券の利用がなく、かつ、土日の利用が多い場合などは、ゴールドカードの利用が有効かもしれません。(あまり想像がつかないですが・・・)

東京メトロを通勤や通学で頻繁に利用する人は、定期券を作成するだろうし、定期券区間以外に利用することがない限り乗車ポイントはつかないので、乗車ポイントを得られる機会は少ないかもしれません。

なお、メトロポイントがどの程度獲得できるかは、公式サイトでも調べることが可能です。

[pz-linkcard-auto-replace url="http://www.to-me-card.jp/about/simulation/index.html"]

公式サイト利用時の注意ですが、「週」単位で金額を入力することになっていますが、自販機等で獲得できるポイントは、「日」単位なので「週」単位換算より少なくなる可能性があります。

(例えば、160円のペットボトルを毎日1本購入する場合、週換算だと1120円/週で、計算上11ポイントですが、日換算だと、160円/日で1ポイント×7日=7ポイントになります。)

ソラチカルート閉鎖について

上述しましたが、ソラチカカードは、メトロポイントを高還元率でANAマイルに変換できるソラチカルートがあったために、これまで非常に人気のあるカードでした。

しかし、2018年1月9日に公式サイト上で、2018年3月31日をもって一部のポイントサイトとの提携を解消するというお知らせが掲載されました。

一部のポイントサイトというのが、「ドットマネー」「PeX」「Gポイント」「ネットマイル」です。

現状残ったのは「Lineポイント」と「gooポイント」となりました。

残されたこの2つのサイトについても、時間の問題かもしれません。

なぜ、提携が解消されてしまうことになったのか。

カードの発行枚数は増えても利用されずにソラチカルートとして使用されるだけのカードであったために、ANAも東京メトロもJCBも得をしなかったから、というのが濃厚のようです。

そもそもどんな意図でこのカードをつくったのかは分かりかねますが、メトロポイントからANAマイルへの変換率が非常に高いという点が、あまりにも魅力的過ぎたというのと、それ以外の魅力があまり感じられないカードとなってしまったというのが原因かもしれません。

実際に、上記で検討したように、個人的な事例ではあるものの、メトロポイントとしての還元率は低く、ANAマイルを貯めるにしても微妙な感じでした。現在よりも魅力のあるカードにならない限り、保有者にとってのこのカードの位置づけは変わらないでしょう。

個人的には、東京メトロのカードなのであれば、nimocaみたいに自社の機械でのみポイント交換ができる、というような仕組みに変更してくれれば良かったのになぁと思っています。

さいごに

以上、ソラチカカードの利用状況を交えて、メインとなりうるカードなのか検討してきましたが、いかがだったでしょうか。

やはりというかなんというか、ソラチカカードはソラチカルートとしての魅力しかなかったのが、なんだか残念な気がします。

「このカードをぜひともメインにしたい」と思わせるような魅力があればよかったんですけどね。

ToMeCARD自体は、今後、提携先を増やす方向でいるようなので、どのような提携先ができるのかは少し楽しみです。

今後に期待ということで、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。

<(_ _)>

ABOUT ME
アバター
モーリー
航空会社のマイルの貯め方や、ホテルの上級会員のことなど、いろいろ書いていきます。2017年度にJGCを取得し、ステータスマッチでヒルトンのダイヤモンド会員になりました。最近は、アメックスのプラチナカードを取得したので、お得な使い方について模索中です。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください