すでにご存知の方も多いでしょうが、2018年4月よりヒルトンオナーズの会員制度が大幅に改定されます。
今回は、その改定内容を詳しく見ていきたいと思います。
目次
ダブルディップの廃止!!
これが今回の一番の改定ポイントとなるかと思います。
ヒルトンオナーズではこれまで、ダブルディップと称して宿泊の際には、ベースポイントに加えてボーナスポイントやマイルを貯めることができるシステムがありました。
ポイント&ポイントとポイント&マイルのいずれかを選択できました。
以下の表はその概要です。(いずれも1USドル当たりです。)
ベースポイント | ボーナスポイント(マイル) | |
ポイント&ポイント | 10ポイント | 5ポイント |
ポイント&マイル | 10ポイント | 1マイル |
2018年の4月以降は、このシステムが廃止され、宿泊の際には、すべてボーナスポイントで得られる形にに統一されることになりました。
新ポイント制度(2018年4月~)
新会員制度では、ポイント獲得の仕組みがシンプルになり、会員ランクに応じて1USドルあたりのボーナスポイントが一律決まることになります。
この図は公式サイトより引用させていただきました。
上図のように、会員ランクが上がるにつれてボーナスポイントがどんどんあがっていくのはこれまでと同じですが、ボーナスポイントの割合が現行のものに比べて増えています。
ただし、ダブルディップ分がなくなったので、増えたか減ったかは、会員ランクによって異なります。
変更前後の比較
まずは変更前から見ていきましょう。
変更前に獲得できるポイントは以下のとおりです。
(いずれも1USドルあたりです。また、実際には端数はありません。)
メンバー | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド | ||
ベースポイント | 10ポイント | 10ポイント | 10ポイント | 10ポイント | |
ボーナスポイント | ダブルディップ分 | 5ポイント | 5ポイント | 5ポイント | 5ポイント |
会員ボーナス | なし | 1.5ポイント | 2.5ポイント | 5ポイント | |
合計 | 15ポイント | 16.5ポイント | 17.5ポイント | 20ポイント | |
加算されるボーナスの割合 | 50% | 65% | 75% | 100% |
変更後に得られるポイントは以下のとおりです(こちらも1USドルあたりです)
メンバー | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド | |
ベースポイント | 10ポイント | 10ポイント | 10ポイント | 10ポイント |
ボーナスポイント | なし | 2ポイント | 8ポイント | 10ポイント |
合計 | 10ポイント | 12ポイント | 18ポイント | 20ポイント |
加算割合 | 0% | 20% | 80% | 100% |
(注意:ダブルディップの廃止と現行会員ボーナスの廃止の代わりに新たなボーナスがもらえるものと想定してます。公式では、ダブルディップが廃止される旨や新たなボーナスについては記載されているものの、現行のボーナスについての扱いについては明記されていません。明記されていませんが、おそらく廃止されるでしょう。詳細が分かり次第追記します。)
変更前後を比較してみると、ベースポイントはそのままですが、ボーナスポイントが大分変化します。
メンバー、シルバーは、「減少」
ゴールドは、「増加」
ダイヤモンドは「変更なし」
全体的にみて「改悪」寄りの制度改定ですね。唯一ゴールドだけがポイントアップします。
ヒルトンオナーズの場合、ゴールド会員になるのは比較的簡単で、ヒルトンオナーズVISAゴールドカードを作ればいいだけなので、ヒルトンの利用をお考えの方は、発行したほうがいいと思います。
ゴールド会員になれば、朝食無料や部屋のアップグレードなどの特典もついてくるので、年会費分の元はすぐ取れます。
新設の制度
2018年4月の改定により、新しく加わる制度もいくつかありますのでご紹介します。
マイルストーンボーナス
2018年4月より新たに「マイルストーンボーナス」というのがスタートします。
上記図を再掲します。
こちらの図にあるように、宿泊数に応じてボーナスポイントがもらえるシステムです。
具体的には1暦年(1/1~12/31)で40泊以上した会員向けに、ボーナスポイントがもらえるというものです。
40泊に到達した時点で10000ポイント、以降10泊ごとに10000ポイントがもらえます。
さらに、60泊ごとに30000ポイントがもらえます。
つまり、40泊目で10000ポイント、50泊目でさらに10000ポイント、60泊目では、なんと10000+30000=40000ポイントがもらえる計算になります。
たくさん宿泊する人には稼ぎやすいシステムかと思います。
ダイヤモンド会員を目指すだけであれば、無理して泊数を増やすより、滞在数で目指すほうがいいと思います。
3月末までの宿泊日数はどうカウントされるのか。
3月末までの宿泊日数もマイルストーンボーナスの日数にカウントされます。
例えば、3月までに50泊していた場合には、20000ポイントが4月に入って付与されます。
会員判定のための宿泊日数の繰越
2018年4月から、宿泊日数の繰越が可能となります。
例えば、1暦年の間に50泊して、40泊のゴールド会員にはなったものの、60泊のダイヤモンド会員には届かなかった場合、50-40=10泊分は、翌年に繰越されます。
アカウントの更新は毎年4月なので、4月の時点で判定がされます。
仮にゴールド会員の方が、前年に30泊しかできなかった場合には、4月の時点でシルバー会員になりますが、シルバー会員の条件である10泊をオーバーした20泊分については繰越がされます。
なので、次にゴールド会員に戻るには、20泊でOKということです。
ただし、繰越は翌年のみで、翌ゝ年間では繰り越すことができません。
計算の仕方は、公式のサイトから引用させていただきます。
年末の時点での対象となるご宿泊の合計宿泊日数(前年からの繰り越し分を含む)- 前年からのエリート会員様の繰越特典(年末で有効期限切れ)- 現在のエリート会員資格を改めて獲得するのに必要な対象となるご宿泊日数 = 翌年のエリート会員様の繰越特典
例:2018年から5泊を繰り越しされ、2019年に45泊ご宿泊いただくと、ゴールド会員資格をご獲得いただけます。2019年の繰越特典は以下のように計算されます:2018年からの繰越特典5泊 + 2019年のご宿泊45泊 - ゴールド会員資格の獲得に必要な40泊-2018年からの繰越特典5泊(年末で有効期限切れ)= 2020年のエリート会員様の繰越特典5泊
エリート会員様の繰越特典は自動的に適用され、次の暦年が始まった時点で繰り越し分がアカウントに加算されます。特別なお手続きは必要ありません
会員判定では、前年度からの繰越分を含めて判定するけど、翌年への繰越は、当年の宿泊数のみを反映するという感じのようです。
会員資格の贈呈
2018年4月からは、宿泊数に応じて、会員資格を贈呈できるというシステムがスタートします。
1暦年の間に、60泊以上するとゴールド会員を、100泊以上するとダイヤモンド会員を、好きな人に贈呈できるようになります。
ただし贈呈できるのは1人だけで、60泊以上してゴールド会員の資格を贈呈した場合、後に100泊以上すると、同じ会員にダイヤモンド会員としての資格を贈呈することとなります。
繰越分とマイルストーンボーナスや会員資格の贈呈との関係は?
マイルストーンボーナスや会員資格の贈呈に宿泊数が関係することは前述のとおりですが、それでは、宿泊数の繰越分の扱いはどうなるのか。
繰越分については、カウントされません。
繰り越した分は、翌年の会員判定には使用されますが、それ以外のマイルストーンボーナスや資格贈呈には使用されません。
滞在数での判定は?
これまで、宿泊数でマイルストーンボーナス等が判定されているのは分かりました。
滞在数での判定は何かあるのでしょうか?
これについては、今のところ情報がないので、分かりません。
分かり次第追記しますが、予想としては、何も判定に寄与しないと思われます。
あくまで、宿泊数のみでの判定になりそうです。
同じ日に複数の部屋を予約した場合は?
大勢で旅行した場合などは、複数の部屋を押さえることがあると思います。
この場合、ベースポイント等のポイント計算については、2部屋までとなりますが、マイルストーンボーナスや繰越、贈呈に関しては、1部屋のみのカウントとなります。
2部屋予約して利用したからといって、2泊とはカウントされず、1泊とカウントされることになります。
その他
2018年4月からの改定に加えて、1月時点ですでに改定された点もありますのでご紹介します。
ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツでMyway特典の一環として、ゴールド会員、ダイヤモンド会員向けに無料のコンチネンタルブレックファストの提供を開始しました。
詳細には、ゴールド会員は、朝食か1000ボーナスポイントを選択できるようになり、ダイヤモンド会員は朝食と1000ボーナスポイントの両方を得ることができます。
朝食が無料でついてくるのは非常に大きいですよね。
さいごに
ざっと2018年4月のヒルトンオナーズの会員制度の改定についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
今後何かありましたら随時追記していきます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!